🌙「もう、どう愛したらいいかわからない…」
その夜、私は一人、ソファに座り込み、
小さなため息をつきました。
夫とささいなことで口論になった後、
胸の奥がぎゅっと締めつけられるような痛みを感じていたのです。
💬「そんなに気にすることないだろ？」
夫の何気ない一言が、私の心にグサリと刺さりました。
🌿「私だって、本当はもっと優しい妻でいたいのに。」
そう思えば思うほど、
気づけば夫に冷たい態度を取ってしまう自分がいました。
「わかってほしい」
その思いが募れば募るほど、
夫との距離は少しずつ遠ざかっていく気がしたのです。
🕊️「神さま…私、どうしたらいいんでしょう。」
静まり返った部屋で、
心の奥に押し込めていた祈りがふとあふれ出しました。
⛪結婚したばかりの頃は、
こんなふうに悩む日が来るなんて想像もしませんでした。
「私が信仰を持っているから、
きっと夫婦の絆も強くなるはず。」
🌸私は本気でそう信じていました。
けれど、現実は違いました。
夫は私の信仰を否定しません。
礼拝に行くことも、祈りの時間を持つことも、
「いいことだね」と笑顔で送り出してくれます。
でもその笑顔は、
どこか“自分には関係ない”という壁があるように感じるものでした。
🌿私はずっと、「夫と信仰を分かち合いたい」と願っていました。
けれど、それが届かない現実の前で、
次第に心が疲れきっていったのです。
🌱気づけば、「どうせ分かってもらえない」と
諦めの気持ちが私を覆うようになりました。
📖そんな私に、ふと心に浮かんだ御言葉があります。
「愛は寛容であり、愛は親切です。
また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。」
（コリント人への手紙第一13章4節・新改訳2017）
🌸この御言葉を思い出した瞬間、
胸がじわっと熱くなりました。
「私は夫を条件付きで愛していたのかもしれない。」
🌿「夫がわかってくれたら、もっと優しくできるのに」
そんな思いが心のどこかにあったのです。
🌱でも、神さまは私のそんな弱さも、
全部知っておられる。
私はゆっくり目を閉じて、
心の奥から祈りました。
「神さま、どうか夫を愛する力を、私にください。」
🌸その祈りは、
私にとって小さな新しい一歩になりました。
「すぐには変われないかもしれない。」
でも、神さまは私を導いてくださる。
🌿そんな希望を、ほんの少しだけ感じた夜でした。
🌙「私が変われば、夫も変わってくれるかもしれない。」
そう信じて努力していた頃がありました。
📖御言葉を読み、祈り、笑顔で接するよう心がける毎日。
でも、心の奥ではこう思っていました。
「どうして私ばかり頑張らなきゃいけないの？」
🌱夫はいつも穏やかで、信仰について口出ししてくることもありません。
でも、私の信じる神さまのことを
「わかろう」ともしない夫の姿を見るたび、
胸がひりひりと痛んだのです。
🕊️「私はひとりで信じ続けることができるのだろうか…」
気づけば、心の中で何度も問いかけていました。
🌿そんなある日、
夫と会話をしているとき、私はふと気づきました。
「また私、夫に信仰のことを押し付けてしまっている…。」
💬「一緒に礼拝に行ってみない？」
そうさりげなく誘ったつもりでした。
けれど夫は、
「うーん、行かなくてもいいんじゃないかな」
と優しく微笑むだけ。
🌸その微笑みが、
私には「拒絶」のように感じられてしまったのです。
「どうしてわかってくれないの…。」
胸の奥に、悲しみと悔しさが渦巻きました。
🌿「もしかしたら、夫を変えたいと思う私の心が、
一番問題なのかもしれない。」
その考えがふっと浮かび、
胸の奥にチクリと痛みが走りました。
🌱「私のこの祈りは、本当に純粋なものなんだろうか。」
神さまに向かってそう問いかけたとき、
心に一つの御言葉が浮かびました。
「わたしは主である。
人の心を探り、その思いを試す。」
（エレミヤ書17章10節・新改訳2017）
🌸「神さまは、私の心の奥底までご存じなんだ。」
そのことに気づくと、
心の奥にあった重たいものが少しずつ溶けていくようでした。
🌿「もう、無理に夫を変えようとしなくていいのかもしれない。」
そう思えるようになったのは、その夜からでした。
私は祈りの言葉を変えました。
「神さま、夫を変えてください。」
から
「神さま、夫を愛する心を私にください。」
へ。
🌱すると、不思議なことが起こりました。
夫が変わったわけではありません。
けれど、私の心がふわりと軽くなったのです。
🌸「ああ、神さまは私に、
まず私自身の心のあり方を教えようとしていたのかもしれない。」
そう気づいた瞬間、
涙が頬をつたいました。
🌿祈り方を変えてから、
少しずつ夫との関わりが変わり始めました。
変わったのは夫ではなく、
私の心の姿勢です。
🌱「わかってくれない」と思うたびに、
私は傷つき、冷たい態度で夫に返していました。
でも今は、
「わかってくれなくても、私は愛することをやめない」
そう心に決めています。
🌸ある夜、夫がポツリとつぶやきました。
💬「最近、なんだか家の空気が柔らかい気がする。」
その一言が、
私の心に温かい光を灯しました。
✨「神さま、これはあなたの働きですね。」
📖そのとき思い出した御言葉があります。
「わたしがあなたがたを愛したように、
あなたがたも互いに愛し合いなさい。」
（ヨハネの福音書13章34節・新改訳2017）
🌿私は気づきました。
愛することは、「相手が変わったからできる」ものではない。
🌱神さまが私の心に注いでくださる愛を、
ただ夫に注げばいい。
そう思えるようになったとき、
ずっと張り詰めていたものが解けていきました。
🌸それでも、つらい日はあります。
「もう、無理かもしれない」
そう感じる夜もありました。
でも、
神さまは私の弱さも受け止めてくださるのです。
🌿だから、私は祈り続けます。
「神さま、私が今日も夫を愛せるように力をください。」
🌱祈るたびに、
夫婦の距離は少しずつ変わっていきました。
🌷「愛することは、諦めないこと。」
そう信じられるようになった今、
私はもう、「どう愛すればいいかわからない」とは思いません。
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